まだまだ暑い日が続きますが、9月ということで今回の読み聞かせは
・落語絵本の「めぐろのさんま」川端 誠
・「よぞらをみあげて」ジョナサン・ビーン作 さくまゆみこ訳
の2冊にしました。
読み聞かせるのは5年生の教室です。
「めぐろのさんま」は簡単に説明すると
時代は江戸。安い庶民の食べるさんまは「下魚」と呼ばれ、お殿様の口に入ることはなかったそう。
ところがある日、お殿様一行が目黒に野がけに出かけていきます。
ちょうどお昼時にどこからか香ばしい美味しそうな匂いが・・。
お腹を空かせたお殿様の命令で、農家の夫婦が焼いていたさんまをもらってきました。
初めてさんまを食べたお殿様はその美味しさに感動して「かわりじゃかわりじゃ」と5、6本平らげてしまいました。
そりゃあそうですよね。
お腹を空かせたところに焼きさんま。
大根に醤油を垂らして、おいしくないわけありません。
しかし、家来たちはお殿様に下魚を食べさせたことが城でバレたらまずい、とのことでお殿様にも頼んで内緒にしてもらいます。
城に帰ってもお殿様はさんまを忘れられず、食べたい思いは募るばかり・・。
そして親戚の家へ出かける機会があり、ありがたいことに「何でも食べたいものをおっしゃってください」とさんまを食べる、千載一遇のチャンスがきます!
お殿様の要望はもちろん、さんま。
「さんまが食べたい」というので銚子の水揚げされたばかりのさんまを用意します。
やっとさんまを食べれる!と思った殿様ですが・・
というお話。
どんなふうに始めようかな、と考えて
「秋といえば美味しいものなーんだ?」とはじめ、
簡単に地図でめぐろの位置と銚子と説明してから読み始めました。
反応は微妙・・
この真顔の子供達に戸惑いながらももう一冊、駆け足で読みました。
「よぞらをみあげて」
中秋の名月は2025年は10月なのでまだですがだんだん夜が長くなってくるこの季節。
何かお月様が出てくる本がいいなと思って選びました。
『きょうはなんだか ねむれない、
そんなよる。
おんなのこが よるのかぜに さそわれて
すてきなせかいを みつけました。』
大きな起承転結や事件の起こる話ではないですが
とても優しく聞き心地の良いお話です。
静かな夜の時間、と月をみあげて女の子が感じる世界の広がりを自分も感じているような不思議なお話です。
2冊を読み終えて子供たちの反応は特になく😓
静かに聞いてくれていたけれど落語のオチは伝わったのか、2冊目も眠くなっちゃたのかな?
うーむ、と思ったけれど落語を一つ知れたし、2冊目も間違いなく良い本だったし、良しとしよう!
高学年だとちょっと自分の気持ちを表現するのを抑えてきたりもするので難しいな〜と感じました💦
ただ1点。
地図で説明するのは読み終わってからでも、無くてもよかったかな〜。
絵本を伝えるのも難しい・・。