【ユーモア絵本】そうきたか!の連続「3びきのかわいいオオカミ」

本がめくれている写真

「3びきのかわいいオオカミ」はこんな本

  • 作 ユージーン・トリビザス
  • 絵 ヘレン・オクセンバリー
  • 訳 こだまともこ
  • 冨山房

ある日、オオカミのお母さんは3匹の子供たちに言いました。

そろそろ家を出て自分たちで暮らしなさい。

くれぐれも大ブタには気をつけるのよ。

3びきのかわいいオオカミたちは頑張って家を建てますが、その度に意地の悪い大ぶたがやってきて家を壊してしまします。

もっと丈夫な家を作らなくちゃ、と家を壊されるたびにどんどん強固な家を建てます。

最後は頑丈さとは全く違う方向での家作りをしました。

たくさんの花を使ってとても素敵で綺麗な家を建てました。

そこへきた意地悪な大ぶたは家を壊そうとするのですが・・・。

とても良い花の香りを吸って豚の心に変化が訪れ、最後は仲良くハッピーエンドで終わります。

このお話、タイトルを見てピンと来る方も多いと思いますが有名な「3匹のこぶた」のパロディです。

「3匹のこぶた」はイギリスの古くから伝わる民話ですよね。

こぶたの兄弟がそれぞれ家を作り、2匹のお兄さんたちは家をオオカミに壊されてしまったけれど一番下の子は丈夫なレンガの家を作りオオカミから身を守ることができた、というお話。

こちらは今度はブタが悪者でオオカミの3兄弟は悪い大ブタが入ってこれないよう工夫して家を作ります。

この大ブタ、挿絵でも笑っちゃうほどに悪い顔をしています。

その悪さもほんとにとんでもなくダイナマイトをつかって家を爆破してしまうんです!

とってもツッコミどころ満載のユニークな絵本でした。

最後のめでたしめでたしの絵も私的には「これって仲間!?もはや豚が主人では?」なんて思ってしまいましたがとにかく楽しく読める1冊です。

もし「3びきのこぶた」を知らないお子さんがいたらそちらを読んで聞かせてあげてからの方がより楽しめると思います。

〈作者について〉

作者のユージーン・トリビザスはギリシャの方。

作家、詩やテレビの脚本などの他に犯罪学者でもあり、ギリシャの法務省の名誉顧問です。

絵本作家さんには珍しい経歴ですよね。

この作家さんの他の作品をもっと読んでみたいなと思いましたが、日本語版は残念ながら見つかりませんでした。

でも、この方の英語版の作品、「THE LAST BLACK CAT」という絵本はそれほど難しい英語でないそうなのでそのうち読んでみたいと思います!

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