「あらしのよるに」はこんな絵本
- 作 きむらゆういち
- 画家 あべ弘士
- 2000年発行 講談社
- 講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞受賞
- 2000年 小学校国語の教科書に採用
- 2005年 アニメ映画化
引用元;amazon
真っ暗な嵐の夜。
叩きつけてくる雨と風から逃れようと小さな小屋に1匹のヤギが入ってきました。
しばらくすると息を切らし、1匹のオオカミがやってきます。
お互い暗闇で姿がわかりません。
風邪をひいて鼻も効かず、わかるのはお互いの声だけ。
食物連鎖の食べる側と食べられる側ですが そんなことはお互い知ることもなく話をしていくうちに意気投合し、友達になることに。
翌る日、一緒に食事をする約束をして別れます。
お互いの姿を知らないままに。
合言葉は「あらしのよるに」。
さて 翌日、2匹の間に何が起こるでしょう??
「あらしのよるに」は愛子様が読んでいるという話題がきっかけで知りました。
読んでみたところ、まぁ面白い!!
作者のきむらゆういちさんはテレビの幼児番組のアイデアブレーンなどをやっていたそうですがこの絵本の完成度は素晴らしいなと思いました。
ヤギとオオカミはお互いの本当の姿を知らず、それを知っているのは読み手だけ。
大人も子供もちょっとクスリとしながら読み進めていきます。
このお話はシリーズもので絵本は②「あるはれたひに」へ続いていきます。
ヤギとオオカミは翌日、合う約束をしちゃったけどどうするんだろう?
次の「あるはれたひに」はハラハラしながらページをめくること間違いなしです!
初めはただワクワク面白かったお話ですが、シリーズを読み進めていくうちにだんだん真剣に読んでいくようになります。
普通なら友達になんてならないはずのヤギとオオカミ。
仲間が知ったらどうなるのか。
友情だけどなんだかロミオとジュリエットのようにも感じます。
そして結末は・・・。
子供にも大人にも読んでほしいとてもおすすめの1冊です。
このお話は文庫本でも出ていますし、アニメーション映画も作られていますが、私の一番のおすすめはあべ弘さんが挿絵を描いている大型版 絵本の あらしのよるにシリーズです。
迫力があり、きっと一番想像力を掻き立ててくれるはずです。
(文庫本と映画はシリーズ①〜⑦までのお話で出来ています。)
大型版 あらしのよるにシリーズ
①あらしのよるに
②あるはれたひに
③くものきれまに
④きりのなかで
⑤どしゃぶりのひに
⑥ふぶきのあした
⑦まんげつのよるに
【特別編】しろいやみのはてで
ちなみに今回絵を描かれてる あべ弘士さんは旭川市の旭山動物園の飼育員を20年以上されて絵本作家になられた方です。
動物の絵本もたくさん描かれているのでこちらもそのうち紹介したいなと思います😊
いかがでしたか?
「あらしのよるに」気になった方はぜひ読んでみてくださいね。