夏休みといえば付きものの自由研究。
夏休みの宿題の中でもちょっと時間がかかってめんどくさい・・。
そんなふうに思っていませんか?
今日は夏休みに入る前に親も子供も読んでほしい1冊の文庫本をご紹介します。
きっと今年は自由研究がもっと楽しく、もっと自由にできるはずです。
「女子中学生の小さな大発見」はどんな本?
「女子中学生の小さな大発見」は著者が勤務する女子中学校の1年生の理科のレポートを本にした物です。
読んでみると「えーー!!こんなことやってみたんだ!」とか「へえー!そうなの?!」「私もこれ、どうなるんだろうって思ってた!」なんて面白いレポートばかり。
レポート、と言ってもどれも数行だけにまとめてあるのでパッと読めます。
↓こんな感じ。
- Sさんは公園のハトはどこまでついてくるか実験しました。エサをやり続けるかぎりどこまでもついてくることがわかりました。
- Tさんは妹の鼻に栓をし、目かくしをして、舌の上にソース、ポン酢、レモン汁などを乗せ、味は舌だけでなく目で見たり鼻でかいだりしてわかるものだということを調べました。ワサビを乗せたら怒っていました。
- Mさんは寒い時、鳥肌がどこにできるか観察しました。顔と足首にはできません。
- Tさんは犬の糞を虫眼鏡で焼いてみました。煙が出てすごく臭くなってしまいました。
- Kさんはエレベーターで下におりる時、すわり込んで立とうとするとお尻が重くなることを発見しました。
オイオイ、なんて突っ込みたくなる部分もあり、微笑ましく笑ってしまうところもあり。
「女子中学生の小さな大発見」は自由研究のヒントが満載!
ふだん、「なんでだろう?」「不思議だな」って思うことってたくさんありますよね。
でも自由研究、となるとついついネットでどんなテーマがいいか検索しがちではないですか?
今は書店でも自由研究用として作られたお手軽キットなんてありますもんね。
この〈小さな大発見〉、私がとってもいいな、と思うのはどれも型にはまっていない彼女たちの等身大の疑問の研究結果であることです。
そしてそれは「音」「虫」「自然」「食べ物」そのほか実に多くの身近な事柄です。
読んでいて思い出した「そういえば気になっていたこと」を調べてもいいですし、彼女たちのレポートから「本当かな?」と思ったことを題材にしてみてもいいですよね。
しかもこのレポート、本当にたくさんあります。
一体いくつあるのだろう?と気になり、私も彼女たちに習って数えてみたとことなんと・・533もありました!
すごっ!
「女子中学生の小さな大発見」を読んで思ったこと
533もの女子中学生の理科の発見。
読んでみて気づいたことは主に2つ。
・不思議だなと思ったことを調べてみることはそんなにハードルの高いことじゃなかったんだということ。
・自由研究は宿題だからきちんとした形で提出しなきゃいけない、という固定観念を持っていたこと。
自由研究というと時間を使って仮説をたて検証して、きちんとやらないといけないと思いがちで、だからこそめんどくさくて大変!となってしまいますよね。
夏休みの宿題の中でもラスボス的な存在です。
ただ、著者はまえがき「最近、感動していますか?」で次のように言っています。
さらに言うと、「育ててみた、飼ってみた、それだけでもりっぱな研究です。見た、見つけた、気がついたらな、それはもう発見です。集めるだけでもいいです。セミを五種類集めるだけでも、夏休みは終わってしまうかも知れません。」と言っています。
大事なことは正解を出すことじゃないんですよね。
「不思議だな」って思うことを自分の頭で考えてみること。確かめてみること。
これが理科のはじまりなんですね。
こんなふうに伝えてくれる先生っているのかな?
先生じゃなくてもこんなことを言ってあげれる親がいたら素晴らしいと思います。
私はというと・・・
娘の初めての自由研究の時、ネットで〈一年生、自由研究、面白い〉なんて検索し、娘の意見を聞きつつそれっぽいレポートになるよう手伝っておりました。(恥っ)
自分も頭の硬い親になっていたんだなーということを反省しつつ今年はもっとのびのびとできるよう見守りたいと思います。😊
ちなみに・・
何年か前に「夏休みの宿題を最後の日までやらずにいたらどうなるか?!」という衝撃テーマに挑んだ小学生の記事をみましたが・・。
それは夏休みの終わりが近づくにつれ焦りと不安で早く宿題に手をつけたくてたまらなくなる、という結果だった記憶しています😅(よく思いついたな〜。)
テーマはそれぞれ。
この記事が参考になれば嬉しいです😊