10月最後のお稽古、風炉の最後の予定でしたが都合によりちょっと早く炉のお稽古始まりとなりました。
お茶は季節によってお手前が変わります。
炉になると今までと違い、暖を感じるため茶釜が部屋の真ん中の方へ移動します。
炉になって変わったこと
道具の位置
風炉のときは座って正面左側にお釜があり、その右側に三角形の位置になるように水差しとお茶碗、お薄器、そして蓋おきはお釜の左角らへんにあったけれど炉になると、そもそも炉の位置が代わり色々変わるのです。
まず、釜の位置は部屋の中央らへん。
蓋おきは炉縁、畳の縁より畳目3目ずつ開けたところに置きます。
座る向きはお釜に対して斜めに座りお茶碗とお薄きは炉の角の延長線上に置く(写真Bの線)。
お手前をする人の座る位置
炉の幅の中に入るように座る(写真のAの部分)。
柄杓の種類
実は炉と風炉の時で使う柄杓は少し違うそうです。
どんなふうに違うのかというと・・・
〈風炉〉
合(湯や水が入るところ)・・少し小さめ
柄の部分・・・身の方が削いである(上から見ると削いである部分は見えない)
※竹の節の部分(つまり皮側)は必ず表になるので身の部分は裏側になります。
〈炉〉
合・・・少し大きめ(寒いからたっぷりの湯の方が冷めにくいからかな?)
柄の部分・・・皮の方が削いである(上からみると削いであるのが見える)
どっちがどっちだか分からなくなってしまうので覚え方として、百人一首の「みそぎぞ夏のしるしなりける」で覚えるのが良いらしい。
柄杓おき
柄杓おきは竹を切ったものを使っています。
炉になって使うものは節があるものを使います。これは炉の季節の方が乾きにくいため少しでも乾きが良くなるようにとのことでした。
お茶碗
風炉の時には口の広がった感じのものが多いですが炉の季節にはお茶が冷めにくいように口が広がったものはあまり使わないようでした。
柄杓の持ち方
前回うる覚えだった柄杓の持ち方。
今回はしっかり意識してみましたがまだうる覚え😓です。
次回しっかり書けるようにしようと思います💦
ごめんなさい💦
覚えている部分のみの記載です。↓
②自分に向ける
この柄杓の合の部分を鏡のように向けることを鏡柄杓というようです。
③向きを変える 左に90度回す
④手を変える
⑤水平
⑥杓置きにおく
⑦柄杓の肢は斜め右、畳の1/3に入るように
柄杓の扱い
お湯の時は持ち替えない
水の時は持ち替える
立ち居振る舞い
⭐️飲み終えたお茶碗の返し元の席に戻るとき 自分の席の畳は1歩2歩で入り3歩で周り座る。
⭐️着物を着ている時は綺麗なものは左袖に、汚れたもの(濃茶の飲み口を拭いた懐紙など)は右袖に入れる。
今日のお茶碗
ニンセイ写し
以前も聞いたことがあるニンセイ写し、やっと言葉を覚えました。
ニンセイ写しとは「野々村任清」の作品をそっくり真似したものだそうです。
でも当然贋作(偽物)とは違うんですね。
本人になりすましているわけではありませんから。
野々村仁清とは
野々村仁清は江戸時代前期の陶芸家。通称「清右衛門」。
京都の仁和寺の門前に釜を構えたことから「仁清」と自分の作品に印を押すようになったとか。
その作品は重要文化財や国宝に指定されるものもあり、白い地の陶器に色鮮やかな色絵をのせた華やかなものが多いように感じます。
セイジのもの
お稽古で使うお茶碗はいくつかあるのですが、その中の一つを先生は「セイジ」とおっしゃっていました。
説明していただいたけどよく覚えておらず、幸い「セイジ」という単語は覚えていたので調べてみたところ、次のようなことがわかりました。
「セイジ」は「青磁」。
主に中国や日本で作られる陶磁器で独特の青い釉薬を使われているものだそう。
日本では佐賀県伊万里市の大河内で鍋島藩が作っていた鍋島焼きという青磁が有名(もちろん私は知りませんでしたが・・)
先生が「ほら、◯島でよく使われる・・」とおっしゃっていたのを私は「輪島でよく使われる・・」と脳内変換してしまい(輪島塗りと同じってこと?)と全くとくわかっていなかったのでした💦。
土の成分が他の粘土と違うため、焼き上がるとガラスのような美しさが出るのですね。
とっても綺麗でした。
「竹軒」の茶碗ー京薩摩
竹軒と先生がおっしゃたのは京焼の名工「三浦竹泉」の三男の方。
赤絵や金彩を施した艶やかなものが多いそうです。
信楽焼のこ引き写し
コヒキとは粉引と言って焼き物の技法の一つだそうです。
信楽焼は滋賀の素朴で味わい深い焼き物ですが、粉引と言って、そのまま焼かずに白い化粧土を上から重ねて釉薬を塗って焼いた物でした。
水差しは瀬戸
茶杓 吉祥 寿というよりことほきがいい
お花は高砂芙蓉
おしふくは骨董にしき
尻すぼみのようになってしまいましたが、今日はひとまずこの辺で。
最後の方に書いたものはまたの機会にお勉強しようと思います。😊